2025/08/15 22:43
今年も葡萄のシーズンを迎えることができ、嬉しく思います。
と言いますのは、今年は例年になく消雪が遅いスタートだったためです。
消雪遅く、園地で棚線張りが思うように進みませんでした。
(冬を迎える前に雪害を防ぐため、棚の線を全て外します。毎冬、2メートル超の積雪になるかもしれない、という前提で雪前作業を終了します)
長い間、土も樹も冷たい雪の中にいたため、芽吹きが遅く、
「例年の今頃なら、このような作業をしているのに。。」
とさまざまな不安に駆られました。
実際は地温が上がらないため、休眠期が開けるのが遅かっただけなのですが、通常と違うことが起こると
やはり動揺してしまいます。
そして梅雨に全く雨が降らないという状況に。
今年は梅雨前も降雨量がなかったため、
「梅雨なら降るだろう」
と思っておりましたが、結果的に日照り状態に。土はひび割れ、葉は黄色く、ひどいものは枯れ、房の水分も樹本体に吸われていく
という状況になっていきました。
雨が足らなかったため、粒も大きくならず、長さも大きくならない房が多く存在しています。
仕上がりの予想が付かず、園地で毎日葡萄と向き合いながらも、不安でいっぱいでした。
この度、なんとか予約販売を開始することができ、大変嬉しく思っております。
猛暑でしたので、非常に糖度は高く仕上がってきております。
しかし、猛暑の葡萄は仕上がりからの持ちが非常に悪い・・つまりは【食べごろ期間】が短いと予想しております。
樹自身が消耗しているのだと思っています。
ですので、ご注文を考えてくださっている方はぜひ、お早めの御用命をお願いいたします。
食べごろを見極めながら収穫をしてまいります。
まだまだ残暑厳しいです。
冷やした葡萄が、みなさまの残暑疲れを癒してくれれば、、この上なく幸せです。
龍池 麻耶

