2026/08/28 09:43
今シーズンほど、葡萄の生育状態が読めないシーズンは過去にありませんでした。
(家族代々葡萄農家というような、何十年も葡萄栽培に携わっておられる方には、予測できるのかもしれません。)
私達自身、葡萄栽培に関わってまだ十数年。初めは「葡萄とはなんぞや」から始まり、その期間が意外と長く、知識と実態がうまくリンクするようになってきたのはここ何年かのことです。
まだまだ葡萄という生き物について、未知なる存在という感覚で向き合っているのですが、それでも近年はなんとなく、商品として狙った状態まで持っていくことができるようにはなってきておりました。
しかし今年は違います。
まず葡萄の開花期である6月の気温がかなり低かったです。
品種により開花期は違うのですが、大体の品種がここ上越市では6月初旬に開花期を迎えます。
葡萄の花が満開に咲いた時、種を抜くための処理を行うのですが、その満開期の気温がとても低かった。
「開花期の低温は良くない」とは言われていたことですが、それが今後何に関係するのか、関係しないのか、わかりませんでした。
そして7月、異常に枝が伸びました。着色前には枝の伸びは緩やかになり(葡萄樹が房に栄養を与えるステージに入るため)、着色が進み、その後1ヶ月ほどで糖度も上がってきて食べられる頃になります。
デリケートな時期なので、枝を切ったりせず、樹に触らないのが基本です。しかしこの時期に枝が伸びました。
「おかしいな」と感じました。
お盆あたりから感じていることは、着色が始まった葡萄の糖度上昇が緩やかであるということです。
つまり成熟が遅い。
「去年より食べごろが遅くなる」そのように感じており、今年の予約販売のご案内も遅くなってしまいました。
狙った味までなかなか葡萄が上がってこないので、不安が募りました。
開花期の低温の影響が少なからず影響しているのではないかと感じています。
その影響はクイーンニーナで顕著で、着色が思うように進んでおりません。
今年はクイーンニーナの販売数が大幅に減少するかもしれません。
クイーンニーナは、当園でNo.1を争う人気者です。その人気者がこのような状態になり、これからどこまで持っていけるのか不安ですが、できるだけ狙う形に持っていくよう最善を尽くしていきます。
糖度が上昇してきた品種中心に、直売所等でも葡萄の販売を開始していきます。
インターネットでも今年の葡萄販売予約を開始いたしますが、まだまだ気を張って葡萄の管理に努めていきます。
今年も皆様に喜んでいただけますように。
龍池 麻耶

